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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.56 ディル

 今年最後のハーブ講座です。スパイスや彩りに利用するハーブをご紹介してきましたが、お気に入りのハーブはありましたか。なかなか気難しいハーブもあったかもしれませんね。場所の条件や、気温、水やりなどそれぞれに合った栽培をするのは、とても1,2年ではマスターできませんが、楽しみながらやっていきましょう。そして、これから寒い間は来春に育てるハーブの計画をたてましょう。

今回はディルをご紹介します。

メイン
ディル
英名 dill  学名 Anethum graveolens  和名 イノンド  
別名 ヒメウイキョウ  セリ科  一・二年草

 このハーブも古い歴史のあるハーブの一つです。紀元前の古くから薬用として使われていたということです。以前にご紹介しましたフェンネルにとてもよく似ています。しかしフェンネルに比べ葉も花もデリケートです。それで、別名もヒメウイキョウと付けられています。
 原産地は地中海沿岸から西アジアで、植え付け場所は日当たりがよく、水はけの良いところです。播種は春から真夏にかけて、セリ科で移植を嫌いますので直播きか、ポット播きにして小さいうちに定植します。その後は、こぼれ種からよく芽が出てきますよ。開花期は5~7月で、小さな黄色の花を散形花序につけます。花にも香りがあります。

蕾の状態、開花

 開花状態で草丈は80~100㎝になります。茎が細く倒れやすいので支柱をしてやりましょう。やや青味がかった緑で羽状複葉です。葉は糸のように細く繊細で、高さが25~30㎝になれば外側の大きな葉から収穫できます。でも枝分かれせず真っ直ぐ伸びますので、一度に沢山取らないようにしましょう。
 種子は花後、褐色に色づく頃茎ごと刈り取り乾燥させます。これをスパイスとして利用します。種子は長さ3~5㎜の扁平な楕円形(小判型)で、噛むと刺激が口の中に広がります。口臭予防に用いられるのも頷けます。 葉はビネガーに漬け込み香りを移してハーブビネガーに、種子はピクルスなどの香りづけに用います。また、ポテトや卵のサラダの上に刻んだ葉を散らしたり、マリネに使うなど使い方も色々です。

開花状態の草姿、繊細な羽状複葉、種子

 アゲハチョウが産卵して、幼虫が葉を食べつくしたり、カメムシが好んで寄って来たりするのが難点ですね。

次回はウインターサボリーです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

http://hana-midori.blogspot.com/ブログ「世界の花とみどり」 旅人花みどり 


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