ハーブ講座

暑いアツイ毎日が続いていますね。あの雨が降り続いた梅雨から、きっぱりと決別するようなみごとな切り替えの夏入りでした。とたんに35度を越す毎日です。人も植物もきつい毎日ですね。朝、夕の水やりでほっと一息といった感じです。うなだれている葉っぱに水を与えた後、ピンとしてくるのを見るのはとても好きです。ああ水ってすごい、生きていると感じますね。 今回はラムズイヤーをご紹介します。 |
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ラムズイヤー 英名Lamb’s ears シソ科 多年草 学名Stachys byzantine 和名 ワタチョロギ ひと目見た時から好きになりました。全草が柔らかい毛におおわれた灰白色の姿は、沢山の植物の中でもあまり見た事がありません。葉を触るとほんとうに子羊の耳に触っているような気持ちになってきます。ラムズイヤーとはまさに・・・。 |
原産地は西アジア、コーカサスからイランにかけてです。全草毛におおわれていますので、蒸し暑さと長雨、湿気に弱いです。鉢植えが無難ですが、地植えにするなら日当たりのよい乾燥地や、排水性のよい土にして植えましょう。1年後には地面をはうようにマット状に増えていきますので、株間は30cm以上あけます。花の時期は5月~8月で、花茎をずんずん伸ばし高さ1m近くになりますよ。冬場は下葉が枯れて地面に伏せたようになっていますが、春になると信じられないくらい、いきいきと葉が立ち上がってくるのです。春先3月~5月に株分けで容易に増やすことができるのも嬉しいですね。 |
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葉は乾燥させてポプリやリースなどのクラフトに使えますよ。薄紫~赤紫色の小さな花を穂状につけた、長い花穂は切花にしてもみごとです。それにしても変わった形をしていますね。花穂の間に出る葉っぱは、重ねると丁度十字のように出てくるのも面白いです。そして、この灰白色のラムズイヤーは花壇にとても似合うのです。イギリスのシシングハーストの有名なホワイトガーデンでも、その存在感を示していました。 |
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タッジーマッジー(Tussie Mussie)
香りの高いハーブと花とを組み合わせたラウンドブーケです。中世のころの欧州では、道路に悪臭が漂い、また疫病が流行していたので、外出の時はこのブーケを鼻にかざしながら歩いたとかで「ノーズゲイ」ともよばれたブーケです。時代も変わり、今では花言葉を組み合わせたりして、お見舞いやお祝いなどに贈られるようです。作るときは目的に合わせて、花言葉をよく考えてそれにふさわしい材料を選ぶと魅力的ですね。
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作り方 |
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小ぶりな愛らしいブーケが出来上がりました。 これは水に挿しておけば1週間ぐらいもちますし、部屋につるし乾燥させて、ドライブーケにしてもいいですね。一度お庭のハーブで作られてはいかがでしょうか。 |
次回はオレガノとピザトーストです。