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ハーブ講座

始めよう 楽しもう ハーブ Vol.145	クチナシ

 新年度に入り、草本植物から分かれて、木本植物に入ろうと思います。果樹や食用、薬用になる植物です。私たちに役立つ植物が色々あるのが分かります。


 今回はクチナシをご紹介します。

クチナシ
クチナシ
英名 common gardenia   学名 Gardenia jasminoides   和名 クチナシ   口無
アカネ科   常緑低木

 梅雨時期に外を歩いていると、どこからともなく甘い香りがしてくることがよくあります。それほど街路の植え込みなどで、お馴染みの植物です。学名にもjasminoides(ジャスミンのような)と名付けられています。日本、中国、東南アジアなどの暖地が原産です。

 高さが1~3mの株立ちで、半日陰から日当たりまで適応します。注意すべきは、7月下旬ごろに次期の花芽が形成されるので、剪定するならば花後すぐに行います。果実を楽しむならば、切らないでおきます。葉は長楕円形、大きさは4~15㎝と色々です。革質で光沢があり、濃緑色で対生します。

草姿、葉、蕾

 開花期は6~7月。枝先の葉腋につき、蕾の時は花冠裂片は渦巻き状です。花径は5~10㎝で花冠は6~7裂します。茶褐色の雄しべは花冠裂片と同数で裂片の間につき、雌しべの柱頭は淡褐黄色棍棒状又は2裂します。開花時の花は純白ですが、日が経つと茶色になり、汚れた感じです。園芸品種のヤエクチナシはとても美しいのですが、雄しべが弁化しているため残念ながら果実がつきませんので気を付けましょう。

上純白の花・下経過した花、雌しべと雄しべ、ヤエクチナシ

 果実は先端部分に6個の線状の緑色の萼が残り、長楕円形で6~7稜がよく目立ちます。10~11月頃に紅橙色に熟します。よく熟した果実を摘み取り乾燥したものを、生薬「山梔子」(さんしし)といい薬用にします。食用としてサツマイモ、栗、和菓子、たくあんなどの黄色着色料として用いられ、煎汁は黄色染料に使われます。

若い果実、熟した果実、実った果実

 将棋盤、碁盤の足の形は、クチナシ(口無)の稜のある形を模しています。果実が裂開しないので口無と名付けられたとか。 「打ち手は無言、第三者は勝負に口出し無用」の意が込められています。クチナシはジンチョウゲ、キンモクセイと同じく「三大芳香花」の一つでもあります。

次回はサンショウです。

グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター

 
内田 千穗

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