ハーブ講座

4月に入り例年よりずいぶん遅れての桜開花になりました。その分遅くまで、桜を楽しむことが出来たのは良かったですね。自然環境に合わせて植物は生きているのが実感できます。残念ながら週末に雨になり、こちらの都合良くはいきませんでした。 今回はポピー(シャーレ―ポピー)をご紹介します。 |
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ポピー (シャーレ―ポピー) 英名 corn poppy, field poppy 学名 Papaver rhoeas 和名 ヒナゲシ 別名 シャーレーポピー、虞美人草(グビジンソウ) ケシ科 耐寒性一年草 紀元前2500年のエジプト古墳から、小麦と共にヒナゲシの種子が出てきたとのことで、古くから人と共にあったようです。微細な種子は拡散しやすく小麦畑の雑草として、農家の人々には嫌がられている花のようです。ヨーロッパ中部原産で、現在見かけるポピーは野生のポピーから改良したシャーレーポピーの園芸品種です。高さは50cmぐらいで、葉は羽状に切れ込んでいて、茎や葉、蕾には粗毛があります。 |
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花期は5~7月で花色は桃、紅、紅紫色などで八重咲もあります。萼片2個に覆われた蕾は、開花前は垂れていますが、開花する時には、萼片が落ちて花弁が上を向いて開いて来ます。花は直径5~7㎝、花弁は4枚です。蕾の時に折り畳まれていた薄い花弁は、開花と同時に皺を伸ばすような感じで広がります。相対する2枚は他の2枚より大きく同一ではありません。子房の上に8~12個の柱頭が放射状に広がっており、その周囲を多数の雄しべが取り囲みます。花弁が落ちた後には卵形の果実が残り褐色に熟した後、上部の柱頭の跡を除くと、微細な種子が沢山詰まっています。種子は風により散布されます。微細なもののたとえに「芥子粒のよう」と言いますが、まさにその通りです。 |
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他に花壇などでよく見かけるのは、
属は違いますが
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食用としてヒナゲシの種子は、七味唐辛子やアンパンの上にものっていますね。 |
次回はデルフィニウムです。 |
グリーンアドバイザー
アロマテラピーインストラクター